新居に引っ越す際に購入した、我が家にしては少し高めのソファ。
三人掛けでフットチェア付きの、我が家にしては少し大きめのソファ。
とにかく気に入らなかった。
義母にカラーを口出されたとか、転勤で置いておいたらホコリ臭くなってたとか、そんなことどうでもいいくらい、ちっとも好きになれなかった。
でもまだ全然綺麗だし、そもそもマンションの部屋からどうやって捨てるのかもわからなくて、『ソファ 捨て方』で検索して諦める日々。
ある日、夫と喧嘩をした勢いで、近隣の粗大ゴミ回収業者を本気で調べた。
廃品回収にはいろんな怖い噂や口コミあるけど、もう、ぼったくられてもいい。
とにかく捨てたかった。
そんな中で、比較的近いエリアのゴミ回収業者を4つ見つけた。
どこも親切そうな写真やメッセージが記載されていて、とりあえず全部に予約打診をした。
結果、3件に断られた。
ソファが大きすぎる、って。
最後の最後まで私を幸せにはしないソファ。
ラストに返信をくれた業者だけが、なんとかすると言ってくれた。
そのまま予約をとれたけど、当日まで、本当に来てくれるのか不安でいっぱいだった。
自治体と契約していないゴミ回収の業者に騙された話を噂で耳にしていたし、この引き取り屋さんが約束通りに来てくれなかったら、またソファと暮らさなきゃならない。
それだけはイヤだった。
そんなくだらない杞憂ののち、約束通りの時間に業者は現れた。
自分たちでは絶対に運び出せないソファを手際良く部屋から出してくれて、ほかにも依頼してたコタツなど中型家具家電も、あっという間に回収してくれた。
現地でぼったくりとかもなく、見積もり最大額を払うだけだった。
その作業時間は、5分程度。
ソファを捨てたくて悩んでた時間は、3年。
ものすごく無駄な時間を過ごしていたことを痛感する。
もちろん廃品回収には悪徳業者もいると思う。
今回だって引き取られた粗大ゴミを、その後どう扱うのかもわからない。
それでも、長い間心の枷になってた家具をまとめて運び出してくれただけで、業者に頼んで本当に良かったと思う。