マンションを引き払うのに、大型ゴミなどを回収する業者さんに来てもらうことにした。 友人、「どの業者さんにする?」 私、「何処だって良いよ」 友人、「何処だって良くはないよ」 私、「どうして?」 友人、「不用品を買い取りしてくれる業者さんもいるから」 私、「こんなの売れるの?」 友人、「売れるかもしれないじゃない」 期待はしなかったが、業者さんに来てもらった。 私、「スイマセン、わざわざ」 と私が謝ったのは、買い取りをしてもらうほどのモノはないと思っているから。 業者さん、「こちらをヨロシイですか?」 私、「はい」 業者さん、「これもヨロシイですか?」 私、「はい」 業者さん、「これも?」 私、「値段って付きます?」 業者さん、「少しでも高く買い取れるように頑張ります」 友人、「買い取ってもらえたら、回収費用に補填できるじゃない」 この時、初めて気付いた。不用品を回収してもらうには、お金が掛かることを。 私、「ゴミの回収ってお金は掛かるの?」 友人、「当たり前じゃん」 生ゴミを回収してもらにもゴミ袋代が掛かるのだから、大型ゴミを家まで来てもらって回収してもらには、お金が掛かって当然。 友人、「回収してもらうのにお金が掛かるって知らなかったの?」 私、「うん」 回収してもらうのに、幾ら掛かるのだろう? 私、「お金を持ってる?」 友人、「持って来てないよ」 どうしよう、私もお金はない。 業者さん、「これで、どうでしょう?」 業者さんが提示したのは、差額分の2000円。 2000円なら、かろうじて持っていたため、バックから財布を取り出すと、業者さんに2000円を渡された。 私、「えっ、お金を頂けるの?」 業者さん、「はい」 私、「値段は付きましたか?」 業者さん、「はい」 頂けるとは思ってなかったため、業者さんから頂いたお金で、友人に引越し蕎麦を奢ることが出来ました。